トップメッセージ
株式会社バリューHR
代表取締役社長
藤田 美智雄
我が国では高齢化社会から超高齢社会へのシフトが加速しており、医療費の増大、高齢者と若年者の医療費格差、医療保険の保険者財政の逼迫などの課題を背景に、高齢者の医療保険制度改革の実施検討の時期を迎えております。このような環境の下、企業や健康保険組合が実施する取り組み支援を行う当社グループの役割はさらに重要性を増しております。
当社グループは「健康経営銘柄」連続認定企業として、また「健康情報のデジタル化と健康管理のインフラ企業」として、自社開発した健康管理プラットフォーム「バリューカフェテリア®」を用いた健康情報のデジタル化と健康管理・増進に関するサービスを提供しております。
第22期の当社グループの業績は、事業基盤である健康管理サービスと健診事務代行サービスの顧客数の増加、業務体制では、業務効率化と生産性向上をDX化により実現し、その結果、増収増益となり過去最高の売上高、各種利益を更新しました。
これを受けまして、配当金は中間配当金8円50銭と期末配当金9円50銭を合わせて1株あたり18円となり、10期連続の増配となります。
今後とも当社グループは、個人の健康情報のデジタル化と管理、健康行動を支援し、蓄積されたデータを活かした優れたサービスの創出・提供をしてまいります。バリューHRクレドでも掲げているように、一人ひとりの健康寿命の延伸とウェルビーイング(well-being)の実現に向け、お客様への絶対的なサービスの提供を続け、国民の健康寿命の延伸に貢献してまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。
2023年3月
健康経営宣言
バリューHRでは、「健康管理のインフラ」を目指す企業として、事業活動を通じて、人々の健康寿命の延伸に貢献するために、社員の健康を経営課題の重要要素と捉え、健康経営の実践に取り組んでいます。
健康経営銘柄2023選定、
健康経営優良法人2023
(ホワイト500)認定
されました。
バリューHR
健康経営宣言
株式会社バリューHRおよびそのグループ会社は、健康管理のインフラを目指す企業として、社員のさらなる健康維持・増進を図るとともに、より働きやすい職場環境を創出することが企業力を高める重要な要素であるとの考えのもと、健康経営の実践を宣言します。
2016年4月15日
株式会社バリューHR
代表取締役社長 藤田 美智雄
パートナーシップ構築宣言
当社は、「パートナーシップ構築宣言」にて、サプライチェーン全体の健康経営を支援することで、付加価値の向上と、共存共栄の構築を目指すことを公表しました。
バリューHR
「パートナーシップ構築宣言」
健康経営施策
健康経営戦略マップ
バリューHR健康経営宣言やバリューHRクレドにも掲げているとおり、「健康管理のインフラ」を目指す企業として、当社並びに当社グループ会社で働く社員も健康維持・増進を図り、働きやすい職場環境を健康経営戦略に絡めて提供することを目指しています。
健康経営の戦略マップを作成し、健康経営で目指す姿・経営課題に対しての各施策と目標を設定しました。 2021年度の売上高(5,526百万円)は2020年度の売上高(4,493百万円)と比較して123%となっており、健康経営の様々な取り組みが、当社の経営数値に一定の成果となって表れているものと考えられます。各施策の合計投資額は約1,700万円です。
PDFで表示
施策1.健康診断の受診徹底
主な取り組み
自社商品である「健診予約システム」利用により、提携クリニックの健診予約がインターネットで24時間いつでも可能です。また、毎年4~6月を早期受診奨励月とし、早期受診者へはインセンティブを付与し受診促進環境を整備しています。
健康診断100%受診率をもとに、再検査の受診勧奨の徹底、および要治療の判定者に対し健康保険組合と連携し受診勧奨を徹底します。他施策も踏まえ、当社は、2024年度まで「健康リスクゼロ率*」を40%まで引き上げることを目標としています。
*「健康リスクゼロ率」:血圧・糖質・脂質のリスクが無い方の率
実績
健診受診率
- 健康リスク「ゼロ」率34%
- 定期健康診断後の精密検査受診率53%
- ハイリスク者への施策(保健指導継続率等)参加状況84%
- ハイリスク者の管理(治療継続)率34%
- プレゼンティーズム22.7%
- 傷病による休職の状況0.66%
施策2.ストレスチェックの受検徹底
主な取り組み
社員、管理者へのメンタルヘルス研修を実施(セルフケア、ラインケア)。
ストレスチェック制度に基づく実施の他、自社製品であるストレスチェックセルフチェックシステムで、いつでもセルフチェックができます。
2021年度、当社従業員のストレスによる健康リスクは、全国平均を100とした場合、97(前年95)という結果になりました。コロナ影響を踏まえた全国的な悪化傾向と同様に、当社結果についても若干悪化傾向になりました。来年度、健康リスクの改善(95)を目指します。
実績
ストレスチェック受検率
施策3.健康増進関連セミナーの実施
主な取り組み
健康増進のためのセミナーやイベントを実施しています。
受講者からは、大変好評の声をいただいています。今後も定期的開催を予定しております。
自席受講型セミナー(Myデスクセミナー)
- 食育セミナー 『社内ランチの減塩改革!』
(2019年7月:受講率64%)
参加型セミナー
- 健康ランチセミナー
(2016年9月・2018年8月・2018年11月・2019年2月・2020年12月)
- 眼育セミナー(2019年10月)
- フィジカル年齢測定セミナー(2019年10月)
- オーラルケアセミナー(2019年11月)
- 保健師セミナー
(2020年10月/2021年4月/2021年6月/2021年7月/2021年8月)
- 産業医セミナー
(2020年12月/2021年3月/2021年6月)
- 禁煙セミナー(2020年12月)
- 管理栄養士セミナー(2021年9月)
- 女性向けセミナー(2021年9月)
施策4.喫煙率減少のための取り組みを実施
主な取り組み
各取り組みにより、全社喫煙率が減少傾向。今後10%以下を目標としています。
- 就業時間内禁煙ルール導入(2015年8月~)
- 世界禁煙デー(5月31日)のポスター掲示
- 三次喫煙防止の啓発ポスター掲示
- 喫煙後はエレベーターの利用を避けることを推奨
- 若年層(20~39歳)を対象とした禁煙対策の実施
- 産業医によるセミナーの実施と喫煙者への個別アドバイス
実績
喫煙者率
施策5.女性社員への健康対策・支援
主な取り組み
- 医療機関との連携により、婦人科健診の受診を促進
- 産業医との連携により、女性の健康を支援する体制を構築
- 社内規定において、妊娠中の従業員に対する業務上の配慮を明文化
- 産業医によるセミナーの開催、社内報での情報提供
施策6.労働時間の適正化
主な取り組み
独自の勤怠管理システムを開発し、「労働時間の把握」および「適切な時間外労働の管理」を実施しています。
社員や人事は、システムからいつでも当月の労働時間総計を確認でき、労働時間の適正化を図ります。
長時間労働対策
- 当月の長時間労働(45時間以上)の従業員および管理者に対してアラートメールを配信
- 長時間労働者への面談実施
- 毎月、部門ごとにデータ分析し経営会議等を通じて各部門長にフィードバック
→参考「データで知るバリューHR」
施策7.ワークライフバランスの確保
主な取り組み
- 時間単位の年次有給休暇取得の制度化(今後も有給取得率83%以上を目標)
- シフト勤務、時差出勤などライフスタイル、ライフサイクルに応じた多様な就労形態の導入
- 待遇の変更無く、定年を60歳から65歳へ延長(60歳以上の社員比率 2.3%)
実績
施策8.社内向け会社情報、サービスの周知
主な取り組み
隔月で会社情報、新規サービス情報、健康の維持増進に役立つような情報(ストレッチ運動の紹介、身体によいハーブの紹介、等)を記載した社内報を製作し、全社員に配信しています。
施策9.ヘルスリテラシー向上のイベントの実施
主な取り組み
2018年より毎年年2回、共同健保事業として健康リテラシー向上のための当社企画サービス「くうねるあるく+ふせぐ」を提供し、当社も健保加入事業者の一社として参画しています。
毎回80%以上の社員が参加し健康リテラシー健康づくりが促進されています。今後は100%参加率が目標です。
実績
- 2020年6月1日-6月30日(380名 82%参加)
- 2020年10月1日-10月31日(516名 93%参加)
- 2021年6月1日-6月30日(585名 94%参加)
- 2021年10月1日-10月31日(591名 94%参加)
- 2022年6月1日-6月30日(636名 97%参加)
成果
- 食事習慣(朝食抜き)の改善率:+2.9%
- 睡眠時間(7時間推奨)の改善率:+2.9%
- 1日の歩数(7,000歩以上):+20.6%
- 健康に関する知識の向上:+12.6%
- 健康改善に関する知識の向上:+9.3%
(くうねるあるく参加者効果検証)
施策10.コミュニケーション強化促進
主な取り組み
コミュニケーションが当社の健康経営の基本であり特徴のひとつです。社員同士お互いを理解し、部門ごとの横連携を促進させ、社員間における仕事の距離感を縮めることでコミュニケーションの活性化・醸成を目指しております。
- 社内共通イントラに顔写真を掲載した顔つき社員名簿を整備
- 社内報「VALUE PRESS」で顔つきの紹介ページを設置し、部門紹介/新サービスの紹介等を掲載
- 「人と仕事のまるわかり」をテーマにセミナー・座談会を定期開催
- コミュニケーションルーム(ValCo)を設置